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永福の日々是好日

米国から南仏コートダジュール、そして日本定住。日々思ったこと感じたことをありのままに。

ジプシーにお財布掏られた月島さん

フランスでは有名なジプシースリ、ついに被害にあってしまった。先日アメリカから帰国したその日、ニース空港から電車で帰宅するときに、ぎっくり腰をやってしまったわたしの分のスーツケースも運んでくれていた月島さん。

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電車に乗るとすぐ、ものすごく若くて可愛らしい女の子がどこからともなくあっという間に来て、月島さんのスーツケースを一緒に運んでくれて、わたしはふと、男性でもフランスでは殆ど手伝わないのに、こんなに小柄な若い女の子が重いスーツケースを運ぶの手伝おうとするなんて、ものすごく珍しいこともあるもんだ?と思ったのだけど、それも一瞬。わたしはわたしで他の自分の荷物を持ちながら電車に乗り込むのに必死で、彼女の代わりに私がスーツケースに手を伸ばした頃には、月島氏がもう通路でスーツケースを運び終わり、私はその子にお礼を言って、その子は電車を降りて行った。

そして帰宅してからひと段落して、それじゃあカルフールにお水と食料買いに行きますか、となった時に初めて、月島氏が財布が見当たらないことに気がついた。

(゚д゚)財布がない・・・

ニースで切符を買う時に財布を出した後、乗りこむ直前にスタンプを押した切符を財布に入れるために財布を取り出したが、絶対に落とした気はしないとずっと家の中を探すも、見当たらない。

えーー?どこいったんだろー???おかしいな~~~~~((((;´・ω・`)))

とりあえず、これだけ探してもないのだから、2人とも疲れていて落としてしまったのかもしれないし、念のために警察に行って届いていないか確認しておこうと説得。そして警察に行くと、何故か財布を含めた落とし物はすべて市庁に届くということだった。そして、財布の中に入っていたフランスの在住証明カードも紛失してしまったことを告げると、そちらは最寄りの移民局の支店へ行くように言われる。すぐ近くにある移民局支店へ行くと、ニースにある移民局に行かないと対応できないと告げられたので、仕方がなくその日はなにも出来ないので、そのまま次は市庁へ向かった。しかし、ここでも今日はまだ何も届いていないという。

家に帰る道すがら、クレジットカードもその後出てくればそれはそれで良いから、万が一のためにとめておこうということになり、次はフランスで使っている銀行へ向かった。そこでも事情を話してカードを停めてもらい、とりあえずひと安心。こちらは1週間ほどで新しいカードが届くそう。

月島さんは帰宅してからも断固として落としていないと言って、家の中を探しながら、日本へ電話してクレジットカードをとめてもらったりしていた。

私はふと、確かにいつも前ポケットにしっかり奥の方に入れてるし、実はちょっと怪しいなって思ってるのが、あのスーツケースを運ぶの手伝ってくれた女の子なんだよね、と。あの子が私の注意をひいている間に、他に仲間がいて、その間に両手がふさがってる月島さんのポケットから財布盗ったとかかなぁ・・・と言うと、月島氏も確かにそうかもしれない、怪しいと。それ以外は落とす場もスられるような人との接触もなかったし、と。

とそこで、家の固定電話が鳴った。

いつもならセールスが多すぎて出ない電話だが、今回ばかりは銀行かもしれないし念のためと出てみると、フランス人女性がすごい勢いで一気に話し始めたので、どちらさまですか?とまず確認するが、その答えがまた長くて早いフランス語でわたしはギブアップ。月島氏に変わった。

すると、どうやら月島氏のお財布を拾ったと言っているようだ。しかし、相手はなぜか既に固定電話の番号を知ってかけてきているにもかかわらず(うちは電話帳に載っているので名前を調べたら出てくる)、携帯番号を聞いているようで、月島氏がつたえている。

だが、それ以上は、相手も英語が全く話せず、こちらのフランス語も小学生以下のレベルなので話にならないため、やむを得ず近所に住んでいる在仏歴30年の日本人知人女性に、代わりに電話をかけてもらえるよう連絡をし、そのフランス人女性にも、私の拙いが決死のフランス語で「私ノ友人、フランス語話ス、アナタニ電話カケル」と伝え電話を切った。

も~必死だわ、改めて全然フランス語に進歩がないことにがっくりくるわで、どっと疲れが出たわ!(笑)。ビギナーに電話はハードル高すぎるから!

ということで、知人女性に改めて電話をかけなおしてもらった。

そのおばちゃんが言うには、自分はニースの私達が乗車した駅の近くに住んでいて、家の裏のパーキングでこの財布を拾った。そして、銀行に連絡をしたら本人に連絡するという話だったが、身分証明書を見て名前をネットで探したら電話番号があったのでそれでこの固定電話番号が分かったので連絡をした。財布の中身はクレジットカード数枚と、身分証明書とかで、現金だけないみたいだ。

あ~やっぱりスラれてたね。Σ(´Д`*)

アメリカでもだいたい盗んだ財布は現金だけ抜き出して捨てるから、今思うとあの電車の若い子はジプシーの子で、一人の子が私の気をそらしている間に、恐らく近くにいた仲間の子たちが、両手がスーツケースでふさがっている月島さんの財布を抜き取ったのかもしれないなと。でもその後に投げ捨てたであろう財布を、偶然誰かが見つけて連絡してくれるなんざ、ありがたい話だなと。

ここらへんまでは、とりあえず財布が見つかって、拾ってくれた人が連絡をくれたなんてラッキー!良かった~!という感じ。ここで、知人女性が一瞬、ん?という表情をしたが、その後受け渡し場所と時間を決めて電話を切った。

切った後に、彼女がちょっと複雑な顔をしながら、いやそれがね・・・そのおばちゃんが、受け私の時にはプレゼントを持ってこいと言ってきたのよね、と(笑)。

お?(°_°)

ええ!とちょっとびっくりした一同。

私達はどのみちそんなことを言われなくとも受け渡しの際にはお礼の手土産のひとつも持って行くつもりだった。しかし、改めて事前にそれを要求してくるのはナカナカだね(笑)。

いやーどう考えても単なる善人じゃないのだけは確かだね~っと。

それどころか、悪く考えれば、盗んだジプシーの子たちの母親とかで、善人を装って持ち主に戻すという条件で会う約束を取り付けて、そこで更にひと儲けしようとか。固定電話番号を知っているのにわざわざ携帯番号を聞いてきたのも変だし、銀行に電話をしたというのだって、もしかしたらロックがかかっているのを知らずに引き出そうとしたのかもしれない、とか。そして、その際にパスワードを予測するという目的で、携帯番号とか聞いていたのかもしれんし。

でもまあとりあえずクレジットカードもすべて凍結したし、引き渡し場所は公共の駅だし、万が一お金やそれ以上のことを要求してきたり、渡すことを渋るようなことがあれば、そのまま顔写真でもとって警察に行こうと話していた。

或いは、住んでいる場所や話し方から判断しても、あまりお育ちの良いおばちゃんではないということは知人女性が分かったと言っていたので、単にこれを出汁にちょっと美味しい思いがしたいと思っているがめついしたたかオバハンかのどちらか。

そんなわけで、次の日の朝、約束の駅へ向かった。

スラれたという事実が堪えたようで受け渡し当日も珍しくずっとしゅんとして物静かな月島氏(笑)と一緒に、私はいつでも来い!と携帯のカメラを準備万端にして、それらしき人が来るのを待ち構えた。永福はアメリカで結構怖い思いも沢山して、辛酸をなめた経験があった叩き上げなので、まあまあこういうこともあるさ、という感じ。

しばらくすると、なんとなくこの人じゃない?と永福的にピンと来た人がやってきた。こちらにはまだ気づいていなかったけど、なんとなく、いや絶対あの人だな、と野生の勘で確信した永福。ビデオ撮影を始めた。

赤毛のショートヘアでとても日に焼けて浅黒い肌、耳には大きなイヤリングをつけ、肩にストラップも何もない胸のところから切り替わった茶色いロングのサンドレスを着て、2歳くらいの女の子をのせたベビーカーを押して坂を上ってきた。そしてかなり近くに来たところで、私達に気づき、名前を確認してきた。やっぱりこの人だ。

一瞬構えたが、すぐに財布を出してきて、中身を見せ、すべてそのままあると言ってきて、私達も中身が現金以外はすべてあることを確認し、そのまま財布を受け取った。そして買ってきた手作りのちょっとお高めのクッキーを渡すと、満足して受け取ったので、ここで初めてほっとした2人。

おばちゃん、孫を見ろ、可愛いだろうと言ってきて、もちろん私も月島さんも反応しないまま、お礼だけ言ってやっと帰途についた。いやーおばちゃん、逞しいな~(笑)。

結局、果たしてあのおばちゃんが実際にジプシーの子たちのグルだったのかという真相は分からないが、免許証や在住証明だとか、お金以外の重要書類が戻ってきてほんとうに良かった。今回知ったのだが、ニース空港の辺りは特に、観光客が多く往々にして手に荷物も沢山持っているし、到着直後の疲れもあいまって隙が生まれやすく、アビニオンからニース付近までは電車内のスリが多いらしいのでご注意を。

私達の暮らしているMentonはとにかくシニアのリタイアメント保養地で、治安が日本以上に良い。アメリカに行っている間も、寝室の窓のロックが外れて開けっ放しになっていたが、それでも大丈夫なようなところなのだ。ここにしばらくいるとついつい気付かぬうちに気が緩んでしまいがちなのだが、そこはやはりフランス、ニースのようにちょっと都会に出る時にはなおのこと、もう一度気を引き締め直さないといけないな、と思った一件であった。

アメリカ帰国直後から突然の事件で張りつめていた緊張の糸が一気に解けて、2人とも帰宅してすぐに爆睡したのでした。

PS
あ、そうそう後日談で、この件で日本でもし財布を拾った人から連絡があった場合を調べていたら、日本では法律で、中に入っていた現金の5~20%を謝礼として支払うらしい。


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2 Comments

mitch  

参考になりました

この話 来月の旅(約20日)には大変い役に立ちます。僕自身はこういったことに余り
頓着しない性格なのですが、やはりジプシーとなると 気をつけねばと と思い直した次第です。
それにしても現金を除いてすべての重要書類が帰ってきたとは大変ラッキーですね。
僕的には現金は致し方ないとして、そのほかの書類関連は再発行などの手続きを考えると気が遠くなり、むしろこれの方が有難いと思われ、読んでいて”よかったよかった”と他人事ながらほっとしました。ある意味グルかどうか分かりませんが、僕だったらおばちゃんに感謝ですね。
ところでニース近くにお住まいとのことで、苦い思い出を一言。4年前にイタリアから紺碧の海を訪ねてニースに家族で行ったのですが、(コートダジュールのイメージです)なんと
浜辺が石ころばかりで、寝転びも出来ず景色としても砂浜でないため(これまで世界で訪ねた有名な浜辺で石ころは一度もなく、自動的に美しい砂浜を想像していました)全く
馴染めず、2度と来ないことを家族で誓いました。皆よくこんな石ころの浜辺にわざわざ
どうして行くのか僕にとっては世界の七不思議のひとつです。
勝手な感想で済みません。
旅から戻れば何らかの感想をこのブログでお伝えします。

2016/09/20 (Tue) 05:02 | EDIT | REPLY |   

永福  

Re: 参考になりました

> この話 来月の旅(約20日)には大変い役に立ちます。僕自身はこういったことに余り
> 頓着しない性格なのですが、やはりジプシーとなると 気をつけねばと と思い直した次第です。
> それにしても現金を除いてすべての重要書類が帰ってきたとは大変ラッキーですね。
> 僕的には現金は致し方ないとして、そのほかの書類関連は再発行などの手続きを考えると気が遠くなり、むしろこれの方が有難いと思われ、読んでいて”よかったよかった”と他人事ながらほっとしました。ある意味グルかどうか分かりませんが、僕だったらおばちゃんに感謝ですね。
> ところでニース近くにお住まいとのことで、苦い思い出を一言。4年前にイタリアから紺碧の海を訪ねてニースに家族で行ったのですが、(コートダジュールのイメージです)なんと
> 浜辺が石ころばかりで、寝転びも出来ず景色としても砂浜でないため(これまで世界で訪ねた有名な浜辺で石ころは一度もなく、自動的に美しい砂浜を想像していました)全く
> 馴染めず、2度と来ないことを家族で誓いました。皆よくこんな石ころの浜辺にわざわざ
> どうして行くのか僕にとっては世界の七不思議のひとつです。
> 勝手な感想で済みません。
> 旅から戻れば何らかの感想をこのブログでお伝えします。

コメントありがとうございます。
いや~私達のどたばた記が少しでもお役に立ったなら嬉しい限りです。
ご旅行、20日間行かれるんですか。
色々な国に足をのばされるようなので、結構長期行かれるのかなとは思っていましたが、楽しみですね!
仰るとおりで、私達も何より公的発行物の再取得
特にフランスの在住証明だとかの再申請を考えると心底ゾッとしていたのですが
今回はほんとうに幸運だったなと思います、お心遣いありがとうございます(*^_^*)
ここらへんのビーチは確かに小石多めですね~。
あのビーチを歩くとまるで足つぼ刺激状態になり、私の妹は遊びに来た時相当苦しんでいました(笑)。
私自身は慣れてしまって、普通にシートやタオルを敷いたりして座っちゃってます。
あとは日本もそうですが、季節によって浜辺の状態が変わります。
夏のバカンスシーズン少し前にビーチを整備したりするので、
砂を足した後だと場所によっては少し変わるかな?というイメージです。
でも確かに、砂が多めになる時があるとはいっても、
アメリカ国内でいえばフロリダのkey westのビーチだとかハワイと比べると全然違いますよね(笑)。
遠目に海の色はきれいなんですけどねえ~(^_^;)オシイ。

2016/09/23 (Fri) 00:10 | EDIT | REPLY |   

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