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永福の日々是好日

米国から南仏コートダジュール、そして日本定住。日々思ったこと感じたことをありのままに。

アメリカとフランスの違い

先週アメリカ旅行から帰国したら、出発前とはうってかわって連日かなりの湿度と暑さで驚いた。カリフォルニアの乾燥した空気とは違い、空気がじっとりしていて、思わずふと日本の夏を思い出したくらい。

いつもなら海外旅行から帰国直後は、体内時計を強制調整するために意地でも起きておくのだけど、今回は帰国したその日にとあるハプニングがあり(この件は後日ブログに書くとして)、その次の日まで対応に追われたおかげで、さすがに疲れて眠気に負けて昼寝をしてしまったのがいけなかった。以来今日まで、朝の6時に寝て夕方起きたり、完全に朝晩逆転生活をしている。昨日といえば、朝6時に寝て朝10時過ぎに起き、夜23時に寝てまた2時半ころから起き出して今4時になるけど目が冴えているので、ヒマつぶしにこの忘備録を書いている。

アメリカで14年あまり暮らした日本人のわたしが南フランスに住んでみて、フランスで不思議なことや理解不能なことがいくつもあるので、今回はそれらのことを書いてみようと思う。既に半分当たり前になってしまっているようなこともあって、これからきっと更に鈍化してしまったり、忘れてしまうかもしれないから今のうちに。

ちなみに、すべてこれまでの限られた在住期間を限られた場所で過ごした経験をベースにした主観的見解、かつ違いを明確にするためにあるていど対比を強く極端にしてるのもあるので、参考程度に。後でまた見返すと面白そうだから。

アメリカでも、カリフォルニアはかなりの硬水として知られていたが、全体的にはそこまで水質悪くない。
フランスの硬水は半端なく、髪の洗い上がりが全く違いごわごわになる。洗濯機にも、お酢やその他、抗硬水対策のいろいろなものを入れて洗濯する。それでも洗い上がりはごわっごわ。見る見る色落ちしてタオルもすぐにぞーきんのようになる(フランスでは良い物は一切買えないな・・・と思った。)

アメリカ人は体感温度が高めで暑がりが多く、どこにいっても大抵エアコンがある。そして寒いくらいガンガンにかけている。
フランス人夏には夏の暑さが当たり前と思うらしく、ほとんどエアコンなしがデフォルト。時に44度とかになるくそ暑いエクソン・プロバンスのB&Bや家でもエアコンのないところがあるほど

アメリカ人は原則、マナーを守りきちんと列を作り、ぶつかりそうになったりすると譲ってくれることも多い。
フランス人は原則、列があっても少しのスペースがあれば、隙あらばと横入りしてきて、譲り合いの精神はほとんどないし、油断できない。先進国なんだし、列くらい守ろうよ!
(電車の乗り降り時のマナーの無さはEuropean Chineseと呼びたくなるほど by月島)

アメリカ人は物質至上主義で、新しい物好き。常に新しい商品が出てきてすぐにそれを買う。物があふれている文化で物を大切に長く使うという価値観はあまりない
フランス人は無駄なものを持たないで、古い物を修理しながら大切に使う。お店でも圧倒的に品数が物が少ない。建物や住まいも歴史や風情を大切にする。ここは日本にも通じるものがあり、歴史のある国とアメリカのようにない国との違いかも。

アメリカ人は、割とless complexな人達が多く、単純なので分かりやすい。人間関係が非常に楽。
フランス人は、complexな人達が多く、単純には理解できなかったり、主張やキャラが強烈な人が多め。一筋縄ではいかないイメージ。ちなみに在日フランス大使館の領事窓口とか最悪ですよね。よほどアンハッピーな人達なのか、労働環境がアクレツなのか、何がそんなに不満なの?と言いたくなるほど、どこまでも感じが悪く意地悪で有名です。ご期待にもれず、月島永福も出国前にしっかりと洗礼にあいましたが。

アメリカ人に対してよくある誤解で、主張が強いというのがあるが、実は多民族国家のアメリカでは、自分の意見を述べることは非常に慎重に言葉を選ぶ。(人との距離感も日本と比べてもかなりあり、相手にとってネガティブにとれる発言や、必要以上にプライベートに踏み込んだりすることは、ほぼない)。
フランス人は、繊細で非常に礼儀正しい人もいるし、どうでもよいような些細なことについても主張、ディベートする人も多い。

アメリカでは大きなショッピングモールが沢山あり、チェーン店も沢山ある。どこにいても大抵の物は手に入る。
フランスでは大きなショッピングモールがとても少ない。チェーン店も少なく、個人商店が多い。なかなか物が手に入らない。

アメリカでは、味付けが濃くなんでも甘い。素材の味はほとんどしないような味付けが多い。
フランスでは、味付けがごく薄かナシ。素材の味だけで、切ったり焼いたりだけして食べることが多々ある。あと、味覚が赤ちゃん並みにとても繊細なのか辛い物が苦手らしく、辛い食材は全く手に入らない

アメリカでは、季節に関係なく、飲み水を頼むとほぼ100%の確率で必ずでかいグラスにたっぷりの氷が入ってくる。
では、季節に関係なく、飲み水はガラス瓶かピッチャーで来て、グラスに氷が入っていることは殆どない

アメリカ人は、自分の後に長蛇の列が出来ていたり、人が待っていれば空気を読み急いだり、用件を早く切り上げたり、場合によっては譲る。
フランス人は、自分の後にどれほど長蛇の列が出来ていても、人が待っていても、一切空気を読まず(我関せず)、自分の気が済むまでやりたいことをする。

アメリカでは、役所や手続きの遅れはあった時、何度か連絡してクレームすれば、何か特別な理由がない限り、概ねリーズナブルな期限内で対応する。
フランスでは、役所や手続きの遅れがあった時、何度連絡してどれほどクレームしても、特段理由も説明もなく、とんでもない期間の遅延が発生する(免許証は必要書類がそろっているにも関わらず、何度連絡してクレームしても半年経った今もまだ申請中のpending)。

アメリカ人は、パーティーで人の家に来ても、少し時間が経てば各々勝手に自分の家のようにくつろぎ始めて、こちらから促さなくともソファーにも座るし、窓も開けたり閉めたりあまり遠慮がなく、その点では本能のまま
フランス人は、パーティーで人の家に来ても、促されなければ座らないなど礼儀正しく、暑くても寒くても窓を勝手に開け閉めしたりする人が少なく、こちらが気づくまで遠慮がちだったりする。

アメリカ人は、新しい物や未経験の物にも興味津津で、比較的オープンに挑戦する。
フランス人は、新しい物や未経験の物にあまり興味を示さず、非常にコンサバで、挑戦しない
たとえば、日本からのお土産や、食べ物などは驚くほどにコンサバなので、わたしたちもいつも結局同じものを選ぶことになる。かりんとうでさえ、見た目が茶色くて汚らしいからという理由で誰も手をつけなかったりしたのも驚き。

アメリカでは、お店はほとんど休みなく営業。24時間休業なしのお店も多いので、安心。観光地でもオフシーズンは短い営業時間になることはあってもだいたい開いている。
フランスでは、日曜はほとんどすべてのお店が休み。食材のスーパーも休みになるので、うっかり忘れると結構大変。観光地でもオフシーズンは店が一帯完全休業してしまう。

アメリカは、お金を持っていれば持っているほど良い物が変えて、良い生活が出来、時には正義さえもお金で買える物により生活の豊かさを測りがち。だから仕事も日本ほどではないにしろ働いてお金を稼ごうとする。
フランスは、お金や物で生活の豊かさを測るのではなく、仕事は最低限満足のできる暮らしが出来る程度稼ぎ、残りはバカンスなり家族なりと過ごすプライベートの時間こそがクオリティライフである、という考え方。

アメリカでは、営業時間内に列についていた客は、原則列で待っている間に営業時間終了になってもサービスを提供される。
フランスでは、営業時間内に列にいても、自分の目の前で営業終了時間がきたら、そこで終了。容赦ない。

アメリカの営業時間とは、その時間まで営業開店している時間であり、その時間が過ぎてから片づけ閉店する。
フランスの営業時間とは、それまでに片付けを終わらせて閉店する時間なので、30分前には片づけ開始し客が入れないこともある。

アメリカのフリーウェイや道路ではカメラやレーダーだけではなく、警察がいて、違反車の取り締まりをしている。
フランスのフリーウェイや道路ではカメラやレーダーによる取り締まりだけで、警察はいない

アメリカの不動産屋といえば、ライセンス試験もあり、高額商品を取り扱う社交的な営業マン的なイメージが強い。
フランスの不動産は、全く勉強をしてこなかったどうしようもない人がなる職業というイメージが強い。

アメリカの家には雨戸がなく、網戸がついている。暖炉の他にも、100年以上前の家でもセントラルヒーティングとエアコンがデフォルトの家が多い。
フランスの多くの家には鎧戸があり、網戸がない。新しい家でもエアコンやセントラルヒーティングはなく、暖炉とオイルヒーターが多い。ので、夏の夜に鎧戸だけ閉めて電気をつけてると、隙間から虫がめっちゃ入ってくる。

アメリカのツインは、2つのベッドが離れて設置してある。
フランスのツインは、2つのベッドがくっついて設置してある、名ばかりのエセツイン的なことが多い。

アメリカでは、自動車といえばほとんどがオートマ
フランスでは、自動車はほとんどマニュアル

アメリカでは、レストランでの食事は相当ゆっくりしてもだいたい2時間半くらい。
フランスでは、レストランでの食事は急いでいても最低2時間。何時間いても急かされない。

アメリカでは、スーパーでは常に新鮮な野菜果物しか置いていない。
フランスでは、スーパーでは腐りかけ、しなびてカビがはえたような野菜果物が置いてあることがざらにある。

アメリカでは、電車は遅れることも少なくないが、それほど大幅な遅れはない。
フランスでは、電車が遅れるのは日常的なストが殆どの原因で、平均的に30分~1時間、時には説明なく復旧見込みの立たない運休となることも珍しくない。

アメリカ人は(田舎のトラクターやピックアップはのぞいて)、基本的に車はきれいに乗るし、他人の車もリスペクトする。ぶつけない。ちょっとぶつけようものなら文句を言うか、訴訟に発展することも。
フランス人は、基本的にバンパーはぶつけて良いところという認識で、車の乗り降りの際にとなりに人が乗っていても、平気でドアを開くときぶつけたりする。フランスの車はよくみると傷やへこみだらけ。(きれいで高い車は乗りたくなくなる。)少しくらい後ろから追突してもされても、そのまま両者何事もなかったかのようにどこかへ行ったりするのを何度も目撃。

アメリカでは、日が落ちると一気に治安が悪くなるので、州によっては門限があり、夜に子どもが外出していると補導・通報される。親と一緒でも外出することはなく、子どもはベッドタイムが厳しく決められているのが一般的常識。
フランス(南仏)では治安が良く真夜中12時過ぎても子どもが外に出ていて、親と一緒に遊んでいたりする。

アメリカ人は、中国人も日本人も韓国人もみーんなアジア人で違いがほとんど分かっていない。
フランス人は、中国人と日本人の気質の違いをきっちりと理解しており、中国人は好感度が低い。


そのほかにもフランス特有だな~と思うのが、

フランスのスーパーにはやたらと消化器系の健康サプリや食品が置いてある。
カルフールでさえ、焼き立てバゲットが数時間ごとに売られている。
アメリカ以上に寿司が浸透している?
「こんにゃく」がたいていどこのチェーン系スーパーにもある。
フランスの薬局は夜営業していないので、町内の薬局が緊急用に夜間営業のシフトを組み、日によって夜間営業をしている薬局の場所が変わるので、警察署で確認してから処方箋をもらう。

・・・と、今ざっと思いつくのはこんなところ。
それぞれのお国柄とは面白い。

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2 Comments

mitch  

アメリカとフランスの違い

始めまして。シアトルに長く住む年配者です。
来月、思い立って、genova-aosta-arles-barcelona-lisbon に一人旅を計画ししていまして、その参考にと思いこのブログにたどり着きました。
アメリカとフランスの違い非常に興味深いです。アメリカの特徴については90%以上
全く同意します。それにしてもよく見ておられますね。アメリカ人について一般的に言えば
オープンで人懐っこく、他人と身内の違いがなく誰とでもすぐにお近づきになれ、会話も弾む。直ぐに譲ってくれ、特に困った人がいればまず間違いなく、必ず助けの手を差し伸べてくれる。などなどよい処を拾い上げればいろいろありますね。僕自身はアメリカ人の気質が肌に合っており、それゆえに日本に行くたびに、他人であれ身内であれ人間関係の微妙さと
常に相手を持ち上げた言い方をしなければならない言葉使いなどなど、日本人でありながら疲れることがあります。
それにしても民主主義の本家であるフランスとアメリカでこれだけの文化的、人間的、習慣的な違いがあるとは面白いですね。両方とも個人主義の国なんですけどね。
このブログに興味を持ちましたので、これから定期的に読ませて頂きます。

2016/09/18 (Sun) 09:09 | EDIT | REPLY |   

永福  

Re: アメリカとフランスの違い

> 始めまして。シアトルに長く住む年配者です。
> 来月、思い立って、genova-aosta-arles-barcelona-lisbon に一人旅を計画ししていまして、その参考にと思いこのブログにたどり着きました。
> アメリカとフランスの違い非常に興味深いです。アメリカの特徴については90%以上
> 全く同意します。それにしてもよく見ておられますね。アメリカ人について一般的に言えば
> オープンで人懐っこく、他人と身内の違いがなく誰とでもすぐにお近づきになれ、会話も弾む。直ぐに譲ってくれ、特に困った人がいればまず間違いなく、必ず助けの手を差し伸べてくれる。などなどよい処を拾い上げればいろいろありますね。僕自身はアメリカ人の気質が肌に合っており、それゆえに日本に行くたびに、他人であれ身内であれ人間関係の微妙さと
> 常に相手を持ち上げた言い方をしなければならない言葉使いなどなど、日本人でありながら疲れることがあります。
> それにしても民主主義の本家であるフランスとアメリカでこれだけの文化的、人間的、習慣的な違いがあるとは面白いですね。両方とも個人主義の国なんですけどね。
> このブログに興味を持ちましたので、これから定期的に読ませて頂きます。

mitchさん

コメントどうもありがとうございます。
アメリカ在住の方からコメントいただけて非常に嬉しく思います。

私も色々な事情で帰国しましたが、調度17歳からの大人としての人格形成期をアメリカで過ごしたからか、帰国後も自分自身が日本人でありながらなかなか日本人のコミュニケーションや文化を理解しきれない部分があり気疲れをしてしまい、アメリカはやっぱり良かったなぁ・・・(笑)と思うことも多いです。アメリカでは、ほんとうに困っている時に必ず誰かが手を差し伸べてくれるというところも大好きです。日米仏他、それぞれの国に良い所と悪い所があり違っていて、異文化体験というのは楽しいなと思います。
個人的に今回南仏に住んでみて今のところ感じるのは、アメリカは個人主義、フランスは自己中心主義かな?と。

ご旅行計画素敵ですね!
私たちもイタリアとスペインもっと色々行きたいなと思いながらもなかなか行けていません。
安全で素晴らしい旅になりますように!!
チャンスがありましたらぜひ旅行から戻られた時にでも、またご旅行のことお聞かせください。


2016/09/18 (Sun) 21:28 | EDIT | REPLY |   

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