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永福の日々是好日

米国から南仏コートダジュール、そして日本定住。日々思ったこと感じたことをありのままに。

フランス生活の不便さを実感する時

2015年夏に南仏に引っ越して早2年が経ち、こんなに治安も良くてのんびりしていてきれいな場所ならもう数年住むのも良いなと思う時がある半面、当然のことながらそんなに良いことばかりではないのが現実。この南仏の地で生活するのは難しいなと感じる時も少なくなくて、今週は特にそんなことを思うイベントが幾つかあった。ここ南仏での暮らしも1年を切り、これもきっと後で読み返せばよい思い出になることだろうということで、( ..)φメモメモ。

今週もいろいろと充実した1週間だった。まず始まりは火曜と水曜と続けてフランス語レッスン。その後、木曜は夫の職場の所用で朝からイタリアはジェノアに日帰り出張して、金曜は朝から病院巡り、そして午後は急遽入った配管業者の訪問。

私はちょっとした免疫疾患の持病があるのだけど、先日の風邪で免疫が下がったのをきっかけにちょっと皮膚トラブル発生。その後もなんとか自力でと家で良くならないかな~と治療を試みたのだがなかなか治らないので、ついに近所の皮膚科に行くことにした。

まずはネットで最寄りの皮膚科を調べるが、日米と比較してフランスという国ではネット対応しているクリニック率が非常に低い。感覚としては10年ほど遅れている感じで、未だに本屋さんやスーパーで売っている地域の電話帳が主流の情報源になる。一昔前私が子どもだったころは、何か近所のお店や病院を探すのには電話帳をめくって調べていたことを思い出す。

そんなわkで、やっとのことで近所にそれらしいところを見つけたので朝一で行ってみた。しかし、受付の女性がもうその医師はここにはおらず診療はしていないと予想外の返答。打ちひしがれる永福。しかし転んでもタダでは起きられぬと、たどたどしいフランス語で、近くに他の皮膚科医師を知らないかと聞くか聞かないかのうちに、フランス人にしては珍しく気の利く女性で近所の皮膚科医師を二名教えてくれた。めるしーぼーくぅぅーーー(´;ω;`)

一人目の医師のクリニックがあるはずの住所に行くと、フランスにはよくあるタイプだが昔の古いアパルトマンをオフィスとして使用していて、入り口には重い木のドアだけが表にあり、そのドアの両側に表札が並んでいる。表札に医師の名前があるのを確認して木のドアを開けると、中央には手動で開け閉めする鉄格子扉がついた旧式エレベーターがあるその周りをらせん状に階段が囲み、左右にひとつずつ向かい合わせにドアが並んでいた。

一旦中に入ると、どこにも病院の表札らしきものはなく、そもそも人気が全くない。永福は閉所恐怖症なので、欧州の古いタイプの手動式エレベーターは恐ろしすぎて、可能な限り乗らないことにしているため、RCレベルからゼエゼエしながら階段を上るも、気付いた時には最上階のオーナーの家らしきところに到着してしまったΣ( ̄□ ̄;)ガーン

しょうがないので一階下がったところにあった唯一ドアの下から光が漏れ人の気配のあるオフィスのインターカムを押して聞くことにした。ドアを開けた女性に、書いてもらった医師の名前と住所を見せ、この医者を知ってるかと聞くと、オフィスは一階だと言われ、そこでやっとどうやら見逃したことに気づいた。

ということで、大変な思いをして上がってきた階段をもう一度一階まで下り、電気の消えた廊下の端にあるドアをよーーーく見てみると、ちっさく医師の名前が書いてあった。もっとデカっく書いてくれ~。そしてインターカムを押してみるが誰も出てこない・・・(-"-)しかしこの日は急遽午後から配管業者も来る予定になっていたので、ここはさっさと切りあげ教えられた次の医師の所へGO。

そして2人目の住所にいくと・・・探せど探せど言われた住所の場所にあるのは、どう見ても入り口にセキュリティーがついた完全なるコンドミニアム(°_°)

ドアの横にも商業用の表札は一切なく、今度こそ幾らなんでも間違いかと、近くに犬を連れて立っていた女性に聞くと、なんとこのコンドミニアムの中の一室にクリニックがあるという。このフランスの、古いアパルトマンやコンドミニアムだとかの一室にクリニックがあるというシステム、分かりにくいよ!!

そしてまた、インターカムの場所を教えてくれたので、押してみるが応答はなし。どうしようかと入り口でうろうろしていると、調度郵便を取りに出てきたおばあちゃんが近所の人との立ち話を終えてドアを開けて帰るところだったので、私もその隙に入らせてもらった。

そのおばあちゃんと一緒にエレベーターに急いで乗り込んだが、こちらも旧式エレベーターでドアの開け閉めも手動。おばあちゃんが陽気な人で、エレベーターのドアが閉まるのを待っている私に、操作を教えてくれた。エレベーターの中で郵便物を見始めたおばあちゃん、来た手紙はみんな請求書、請求書、請求書、支払い支払いみーんな支払い!とか笑いながら話しかけてきたりする。そうこうするうちにエレベーターが到着して挨拶をして別れた。

そして2人目の医師のクリニックのはずのドア前に到着。ここでも呼び鈴を押すが、応答なし。しかしネットで見てみると確かに診療時間内のはずなのだ。おかしいと思い、意を決して初心者にはかなりハードルの高い電話をクリニックの前からしてみた。

・・・すると、Bonjour!・・・出たよ!いるんじゃん!!

何を話すかも全く準備なく、いきなり電話をしたのだが、人間本当に必死になるとなんとでもなるもんだ。

ものすごいたどたどしいフランス語で、あの~Dr.○○に今日見ていただきたいんですが、或いは予約を・・・と言うと、予約は9月1日まで無理でなんちゃらかんちゃら!(°_°)

えっ?!Septembre (セプターンブる)って言った今?!今まだ6月で9月まで無理??

聞き間違いかと思い、もう一度Septembre (セプターンブる)ですか?!と聞くと、Oui Oui!という。Σ( ̄□ ̄;)ガーン

しかし、一人目はもうここにはいなかったし、2人目もオフィス閉まってるっぽくて撃沈してやってるんだかやってないんだかわからないし、こっちも必死なので、なんとか診てもらえる時がないか聞かねばと思い食い下がり、9月1日まではヴァカンスか何かで?と聞くと、そうじゃなくて予約でいっぱいなんだとのことΣ(ω |||)そんなぁぁ・・・9月まで見てもらえないんじゃさすがに意味ないっす~・゚・(つД`)・゚・

また必死のフランス語で、緊急なんだけど他に皮膚科をここら辺で知らないかと聞くも、知らないとのことで(めんどくさいだけっぽい感じでしたが)、緊急ならジェネラリストに診てもらえばとの回答。まあもうとりあえずこのクリニックはあかんということだわとやっとあきらめ電話を切ったのだった・・・。

そうこうするうちに配管業者が来る時間も近づいており、こちらも入居当時からの水圧低さが悪化した経緯を説明するのに、フランス語の用意をしておかねばならなかったため、とりあえず帰宅。そしてこちらの準備がなんとか終わったところで、皮膚科をどうするか再度考えた。

ちょっと待てよ、最後に行った医者も診療時間中にも関わらず電話にしか出なかったので、もしかしたら一人目の医者も電話には出るのかも・・・と思い、再度決死の覚悟で電話をすると、Bonjou!・・・やっぱり出たよΣ(´Д`*)いるんじゃん!

また、Dr.○○と可能であれば今日診察をしてもらいたくて電話したんだけど、それか予約を、というと、今度は、いわゆる日本の看護師さんも診察時によく聞く質問、「今日はどうなされました~?」というのを聞いてきた。

もうこれ、語学初級者にとっては自分の病状説明なんて、しかもそれを電話でするなんてどんだけ高度か!

一応、これまたたどたどしいフランス語で、いや~ワタシフランスゴヨクハナセマセン、ダカラデンワデセツメイトテモトテモムズカシイ、と言ってみたが、相手は電話越しで粘ってまだ待っているので、仕方なくチョットマッテクダサイと伝え、PCでGoogle先生様に急いで書いた英語の説明文をフランス語でその場で訳してもらい、全くの勝手な予測で発音で読みあげると、なんと奇跡的に相手に伝わり、分かったという返答!・゚・(つД`)・゚・

そして、予約日時を言い始めたので、あーーーチョットチョットマッテクダサイ!と伝えメモとペンを慌ててつかみ、ジュンビOKデスと言うと、相手もこちらのフランス語レベルを十分に察し、予約は、6月にじゅうぅーーろーーくーー日のぉーーーー、くじーーーよんじゅっっぷん、オッケーーー?!

たったこれだけの数字も、フランス語の単位が着くことで音が変わり一瞬考えないと出てこないというビギナー永福。

でも、最近再開したフランス語レッスンで調度ちょっと前に数字をおさらいしたばかりだったので、2秒ほどいちいち考えてだけどなんとか理解し、相手もたどたどかったけど数字だけは英語で分かるようで、わざわざ英語でも言いなおしてくれて、Nine Forty, 分かりますか?と言うので、分かります分かります~ありがとうございましたー!!と感謝をしながら電話を切ったのだった。

いやーもうほんと、・・・よくやった、永福(T_T)

ということで、やっとのことで来週予約が取れたので診察に行って来る予定。

しかし、このフランスの田舎町の医師の少なさとネットサーチの普及してなさ、そしてわずかな医師との予約が数カ月も先になるような状況は、日米の生活において経験したことのないレベルだ。ここは本当に美しい町で人も温かく素晴らしい所だけど、やはり医療問題を考えると、到底住めるとは思えない。それはアメリカのnursing homeで食事がまずそうというようなレベルではなく、死活問題というレベルで、一度日米のような便利な社会に慣れてしまうと相当タフでないとやっていけない気がする。


で、配管業者の方はというと、今回配管業者をお願いしたのは、前の住人時代からの水圧の低さ問題がどんどん悪化しているので、その修理だった。今、私達のエリアはかなりの暑さで気温は体感32℃以上、湿気も80%以上という中でエアコンもあまりパワーのないポータブルのもので、室内でも汗だくなのに、シャワーがシャワーにならないほどの水圧なのだ。

そのことをフランス語で説明する気満々で準備していたのだけど、いざ配管業者のお兄ちゃんが来てすぐに私フランス語よく話せないんでこれ書いたから・・・と予め書いておいたメモを渡そうとすると、英語は話せる?と聞いてきたので、英語なら!と言うと、一気に今までの南仏生活で一番とも言えるほど流ちょうな英語を話してくれてありがたや~~~ヽ(≧∀≦)ノ

・・・そして今後の流れとしては、状況説明を終え、これから見積もり取ったり修理となるようで、フランスの多くのアパルトマンや家は水まわりやパイプも古く、他にもあらゆるプロセスが日米のようなスピードでは動かないので、これからどれくらいかかるのか。日本って有難い国だな~。

フランス生活はある意味一昔前の日本を彷彿とさせる生活で、便利な文明の機械や何かへの依存率が低いとも言え、逆に便利な物が出れば出るほど逆に依存率も高くなったりして、そうなってくるとある意味不便さも増える日米の生活とは対照的だなとおも思う。

20170616191224 (1)
※最近更に悪化した低水圧のわが家のシャワー。前住人が住んでいた時はいつの時代のシャワーヘッドかというようなシロモノがついていて、入居直後に節水用のものに変えてなんとかやってきたけど、今では節水用シャワーヘッドでもこのありさま。

日本に帰ったら、たっぷりのお湯で思う存分お風呂にゆっくり入るのが今から楽しみだ~!

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