APA (American Psychological Association) Publication Manual 7th Editionの主な変更箇所について
この前納品した翻訳に対するクライアントからの追加質問と修正リクエストを、昨日送り、やっと年内の仕事納めになりそうです。
現在までフリーランスの翻訳仕事は臨床心理・精神医科学メインなので、APA Style Guideの7thエディション出たのを買いました。
ちなみに臨床心理系論文でAPAスタイルを使用する際に基準となる英英辞書はMarriam-Websterとなっています。
Marriam-Websterと聞くたびに、親友アメリカ人のお父さんがDr. Gustavus Simmonsという超著名な数学者でありCIA暗号解読者でもあり(Dr. Gustavus Simmonsに興味がわいた方はこちら) Marriam-Websterにも何度も依頼を受けて文章を載せていたことを思い出します。
脱線しましたが・・・

調度今回の仕事ではAPA Manual (American Psychological Association Publication Manual) 7thエディションが出た直後だったので、色々面倒でした。
とりあえず、大きな変更点をまとめたサイト(from Scribbr)があったので、そこからの抜粋です。
出版社の所在地の記載不要に
旧:Covey, S. R. (2013). The 7 habits of highly effective people: Powerful lessons in personal change. New York, NY: Simon & Schuster.
新:Covey, S. R. (2013). The 7 habits of highly effective people: Powerful lessons in personal change. Simon & Schuster.
3人以上著者がいる場合の文中引用(in-text citation)は、1人目の著者の姓と“et al.”のみで、その他の著者名の記載不要に
旧:(Taylor, Kotler, Johnson, & Parker, 2018)
新:(Taylor et al., 2018)
文献リスト(references)では20名まで (以前は7名まで)の姓とイニシャルを記載する
Miller, T. C., Brown, M. J., Wilson, G. L., Evans, B. B., Kelly, R. S., Turner, S. T., … Lee, L. H. (2018).
Miller, T. C., Brown, M. J., Wilson, G. L., Evans, B. B., Kelly, R. S., Turner, S. T., Lewis, F., Lee, L. H., Cox, G., Harris, H. L., Martin, P., Gonzalez, W. L., Hughes, W., Carter, D., Campbell, C., Baker, A. B., Flores, T., Gray, W. E., Green, G., … Nelson, T. P. (2018).
DOIはURLと同様に記載し、“DOI:”というフォーマットでの記載不要に
旧:doi: 10.1080/02626667.2018.1560449
新:https://doi.org/10.1080/02626667.2018.1560449
URLは検索日が必要な場合を除き、“Retrieved from,”の記載は不要
サイト名は著者名を同じである場合を除き記載し、ページのタイトルはイタリックで記載
旧:Walker, A. (2019, November 14). Germany avoids recession but growth remains weak. Retrieved from https://www.bbc.com/news/business-50419127
新:Walker, A. (2019, November 14). Germany avoids recession but growth remains weak. BBC News. https://www.bbc.com/news/business-50419127
ebooksについては、フォーマット、プラットフォーム、デバイス(e.g. Kindle)は文献リストには記載不要
ただし、出版社名を記載する
旧:Brück, M. (2009). Women in early British and Irish astronomy: Stars and satellites [Kindle version]. https:/doi.org/10.1007/978-90-481-2473-2
新:Brück, M. (2009). Women in early British and Irish astronomy: Stars and satellites. Springer Nature. https:/doi.org/10.1007/978-90-481-2473-2
大雑把な性格の永福は、文献リスト作成は毎回イヤでイヤで。
最近は、昔の様に本やジャーナル、雑誌だけではなく、ソースがウェブサイトのブログなのか、資料なのか、コンフェレンスのプレゼン資料なのか、Grantなのかとかほんとに色々あって、更にそこから多言語翻訳され、編集され・・・とかなり複雑化しているので、結構APAでガイドラインが詳細説明されていないケースも多いし。
APA公式のディスカッションフォーラム等で見つかる場合もあれば、ない場合も。
今回も二つほどそういう文献があったので、それぞれのルールを組み合わせて記載しておきましたが、あとは最終的に投稿先のジャーナルのガイドラインによって修正が入るので、それで判断してね。
APAでは性、年齢、生涯、人種、民族的アイデンティティ、性指向に関するテーマに対する偏見を限りなく減らそう、個人を主観的な判断で勝手に決めつけちゃったり、レッテルを貼ったりするのもやめましょう、ということで、以下の例をはじめとする試みもあります。
ジェンダーニュートラルな代名詞“they”または“their”を推奨
✖:A researcher’s career depends on how often he or she is cited.
〇:A researcher’s career depends on how often they are cited.
特定の人達を分類してレッテルをはるような形容詞を大名詞として使うのではなく、あくまで記述的な表現で
✖:The poor
〇:People living in poverty
カテゴリーは明確に適切に、年齢は範囲を具体的に示す
✖:People over 65 years old
〇:People in the age range of 65 to 75 years old
こんな感じみたいです。
現在までフリーランスの翻訳仕事は臨床心理・精神医科学メインなので、APA Style Guideの7thエディション出たのを買いました。
ちなみに臨床心理系論文でAPAスタイルを使用する際に基準となる英英辞書はMarriam-Websterとなっています。
Marriam-Websterと聞くたびに、親友アメリカ人のお父さんがDr. Gustavus Simmonsという超著名な数学者でありCIA暗号解読者でもあり(Dr. Gustavus Simmonsに興味がわいた方はこちら) Marriam-Websterにも何度も依頼を受けて文章を載せていたことを思い出します。
脱線しましたが・・・

調度今回の仕事ではAPA Manual (American Psychological Association Publication Manual) 7thエディションが出た直後だったので、色々面倒でした。
とりあえず、大きな変更点をまとめたサイト(from Scribbr)があったので、そこからの抜粋です。
出版社の所在地の記載不要に
旧:Covey, S. R. (2013). The 7 habits of highly effective people: Powerful lessons in personal change. New York, NY: Simon & Schuster.
新:Covey, S. R. (2013). The 7 habits of highly effective people: Powerful lessons in personal change. Simon & Schuster.
3人以上著者がいる場合の文中引用(in-text citation)は、1人目の著者の姓と“et al.”のみで、その他の著者名の記載不要に
旧:(Taylor, Kotler, Johnson, & Parker, 2018)
新:(Taylor et al., 2018)
文献リスト(references)では20名まで (以前は7名まで)の姓とイニシャルを記載する
Miller, T. C., Brown, M. J., Wilson, G. L., Evans, B. B., Kelly, R. S., Turner, S. T., … Lee, L. H. (2018).
Miller, T. C., Brown, M. J., Wilson, G. L., Evans, B. B., Kelly, R. S., Turner, S. T., Lewis, F., Lee, L. H., Cox, G., Harris, H. L., Martin, P., Gonzalez, W. L., Hughes, W., Carter, D., Campbell, C., Baker, A. B., Flores, T., Gray, W. E., Green, G., … Nelson, T. P. (2018).
DOIはURLと同様に記載し、“DOI:”というフォーマットでの記載不要に
旧:doi: 10.1080/02626667.2018.1560449
新:https://doi.org/10.1080/02626667.2018.1560449
URLは検索日が必要な場合を除き、“Retrieved from,”の記載は不要
サイト名は著者名を同じである場合を除き記載し、ページのタイトルはイタリックで記載
旧:Walker, A. (2019, November 14). Germany avoids recession but growth remains weak. Retrieved from https://www.bbc.com/news/business-50419127
新:Walker, A. (2019, November 14). Germany avoids recession but growth remains weak. BBC News. https://www.bbc.com/news/business-50419127
ebooksについては、フォーマット、プラットフォーム、デバイス(e.g. Kindle)は文献リストには記載不要
ただし、出版社名を記載する
旧:Brück, M. (2009). Women in early British and Irish astronomy: Stars and satellites [Kindle version]. https:/doi.org/10.1007/978-90-481-2473-2
新:Brück, M. (2009). Women in early British and Irish astronomy: Stars and satellites. Springer Nature. https:/doi.org/10.1007/978-90-481-2473-2
大雑把な性格の永福は、文献リスト作成は毎回イヤでイヤで。
最近は、昔の様に本やジャーナル、雑誌だけではなく、ソースがウェブサイトのブログなのか、資料なのか、コンフェレンスのプレゼン資料なのか、Grantなのかとかほんとに色々あって、更にそこから多言語翻訳され、編集され・・・とかなり複雑化しているので、結構APAでガイドラインが詳細説明されていないケースも多いし。
APA公式のディスカッションフォーラム等で見つかる場合もあれば、ない場合も。
今回も二つほどそういう文献があったので、それぞれのルールを組み合わせて記載しておきましたが、あとは最終的に投稿先のジャーナルのガイドラインによって修正が入るので、それで判断してね。
APAでは性、年齢、生涯、人種、民族的アイデンティティ、性指向に関するテーマに対する偏見を限りなく減らそう、個人を主観的な判断で勝手に決めつけちゃったり、レッテルを貼ったりするのもやめましょう、ということで、以下の例をはじめとする試みもあります。
ジェンダーニュートラルな代名詞“they”または“their”を推奨
✖:A researcher’s career depends on how often he or she is cited.
〇:A researcher’s career depends on how often they are cited.
特定の人達を分類してレッテルをはるような形容詞を大名詞として使うのではなく、あくまで記述的な表現で
✖:The poor
〇:People living in poverty
カテゴリーは明確に適切に、年齢は範囲を具体的に示す
✖:People over 65 years old
〇:People in the age range of 65 to 75 years old
こんな感じみたいです。
- 関連記事
-
- APA (American Psychological Association) Publication Manual 7th Editionの主な変更箇所について (2019/12/24)
- MemoQ使い始めた感想 (2019/12/23)
- 子ども用英語スラング訳出の難しさSufferin Sccotashes! (2018/12/03)