Le Poissonnier
母のお誕生日祝いを兼ねて、母の幼馴染でもある武田真知子さんがオーナーをされている、富山の老舗フランス料理店「ル・ポワソニエ」に行ってきた。
オーナーはシニアソムリエ、そしてフランスチーズの普及に貢献した方々に与えられる称号であるチーズシュヴァリエという素晴らしい知識の持ち主で、ベルギーにも留学経験があり、英語・フランス語・ドイツ語も堪能という方
富山大学でワインの講師もされている。
その年は倶楽部の調度100周年の年にあたったことから倶楽部から白と赤の100周年ワインをいただいたのだが、
今回是非オーナーにワインに合うお料理を見繕って頂けたらなぁなんてせっかく思っていたのに、旅行出発前のドタバタですっかり忘れるという失態をおかし肝心のワインは持っていなかった相変わらずおっちょここちょいな私。
しかし、ラベルの写真をiPhoneに残していたことを思い出しお見せすると、なんとその綱町三井倶楽部100周年記念ワインのワイナリーはオーナーのお友達とのことで、びっくりな偶然だった。
そんな素敵なオーナーがフランス、ブルガリア、その他各国から食材、ワインを直接仕入れるとことんこだわりぬいた素材が素晴らしいお料理に-。
そして、チーズシュヴァリエのオーナーが厳選した各国のチーズたち。
羊の乳で作られたクセのないさっぱりとしたチーズ、山羊の乳で作られた香りの強いクリーム状テクスチャーの濃厚チーズ、牛の乳で作られたほんのり甘みのある固めのチーズ、カマンベールの原型となるチーズ、羊の乳で出来た周りをvodkaで洗い熟成させたチーズ、周りに香草がまぶしてあるチーズ、そしてカビがたっぷりついたチーズなど、チーズ好きにはたまらないひと皿。
棗とアプリコットを練り込んだペースト、クルミ、ドライレーズンとプラムを齧りながら頂く。
デザートのお皿に至っても、一つ一つのデザートがシッカリ満足できるポーションで見た目も美しく、目でも舌でも楽しめた。
デザートはテーブルに到着したときにベストの状態で食べれるよう、お皿もちゃんと冷やされており、全てにおいて心遣いが行き届いた完成度。
今回は私がフランスに出発するということもあり、美味しいフランス料理に舌鼓を打ちながら、母が若い頃の話、私が幼い頃の話、南仏、チーズ、ワインなどいろいろなお話しに花が咲き、
素敵な時間を過ごさせていただき、おかげで今回の富山は大変思い出深い旅になった。
豊富な知識と経験に裏打ちされた正統派フランス料理が、とても良心的なお値段でいただけ、お店の雰囲気も落ち着いていて、コストパフォーマンス抜群です。
みなさんも富山に行くことがあったら是非お立ち寄りくださいませ。
今度は夫を連れて来たいなぁ。
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