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永福の日々是好日

米国から南仏コートダジュール、そして日本定住。日々思ったこと感じたことをありのままに。

エコガイド小野さんのBirdingツアー

山中湖にて、ネイチャーガイドの小野さんのBirdingツアーに参加してきた。

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小野さんの植物、動物、星、生態系、魚、自然、環境の知識は膨大で、圧巻。次から次へと話が広がり、こんな風に世界が見れたら、どれほど毎日の生活が人生が豊かだろうかと、感銘を受けちゃいました。


鳥は環境に非常に敏感なため、鳥の生態系を見れば環境が分かると言われ、アメリカでは昨日の鳥の問題は明日の人間の問題、と言うそう。


山中湖周辺も、この数年でかなり鳥の生態系に変化があったとのこと。それは同時に環境もそれだけ何らかの変化が起きているということ。

サンコウチョウ、アカショウビン、サンショウクイ、クロツグミ等が、山中湖で減少しているらしい。

皆さん鳥の鳴き声は先天的なものか後天的なものかどちらだと思いますか?という小野さん。

私はてっきり殆どが先天的なものかと。

しかし、なんと鳥は鳴き声を後天的に学ぶそう。従って、シートン動物記にもあったように、カナリアに育てられた雀はカナリアの鳴き声を習得する。


更に、自分でもアレンジしたり個体差があるので、各個体で約20-30の鳴き声の節回しのバラエティーがあるので、バードウォッチャーの間でも、鳴き声だけで判断するのは至難の技らしい。


例えば鶯は、南の方の鶯と北の方の鳴き声は全く違うとのこと。

そして鶯は、何だかあんなに平和の象徴かのようなイメージがあるが、縄張り意識がとても強い鳥で、オス同士が近距離で接触することがあろうものなら、死ぬまで戦うそうだ。

ホーホケキョの最後の音が低音になるほど縄張りの境界線が近いことに対しての警戒メッセージが強いらしい。


鳥の中でも一番活動時間が長いのはカラスで、つまり早朝から遅くまで起きている。対して、活動時間が最も短いのが雀。


小野さんが、鳥の頭蓋骨とタヌキの頭蓋骨を持たせてくれた。やはり空を飛ぶ鳥の頭蓋骨はとても薄くて軽い。

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鳥の鳴き声は、コミュニケーションを目的として地鳴きと、field signを目的としたさえずりがある。

啄木鳥は、頭蓋骨の中を通って外に出ているとても長い特殊な舌をしているため、さえずることが出来ず、そのために木を叩くのがfield signらしい。

鷲と鷹はdisplay flightをする。

5時半頃から出発して、開始したBirdingツアー。散策をしながら小野さんのお話は植物や動物へも広がります。

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クロモジの木を折ると、とても良い、ハーブの様な香りがする。しかし、大人の誰もが良い香りだと感じるこの香りも、子ども達に聞くと殆どの子どもたちがイヤがるらしい。

それは何故か?

脳学者によると、太古の昔から、幼く生まれて年数が経たないうちは香りにより食用か否かを判断するのに厳しい基準を持っていた方が、毒のものを避けてサバイバルする確率が上がるからではないかという説があるらしい。

そのために大人になるにつれ美味しさなどの許容範囲が広がるそう。ま、これについては私も脳神経や認知・知覚生理心理学を学んだ身として調べてみたいところ。

最近各地で問題になっている鹿の大量生息。ここ山中湖も例外ではない。

鹿はシダ、トリカブトなどは食べないので、鹿が大量生息するバランスを失った森では、その様な毒草ばかりが残る森になり、ウサギやねずみも減少し、生態系が更に変化してゆく。

ベストの状態では、山中湖や富士山周辺で約180頭ほどのところが、なんと現在では2万頭にまで増加の一途を辿っている鹿。

雪の降る地域では冬場には地面に雪が積もる。その雪の中でも倒れずに雪の上に出る葉は笹だけ。そのため、鹿が大量にいる森では笹の葉はことごとく食い尽くされた光景がある。今日も散策中に笹があると、葉は全て食い尽くされていて、シダとトリカブトだけが生えていた。


山中湖にいるねずみ、姫ねずみは英語でJapanese Geisha Mouseと言われ、あのミッキーマウスのモデルとなったねずみだそう。小野さんは一時姫ねずみを飼ったことがあったそうだが、相当賢くないらしい(笑)。

この地域にはくるみの木が沢山ある。

このクルミ、実が地面に落ちてもそれだけでは発芽に至らず、土の中に埋まらないと芽が出ない。ここでリスが活躍する。リスが殻を腐らせて中身を食べるために土の中にクルミを埋めると、その幾つかを忘れ(笑)それがクルミの芽として発芽するらしい。

ちなみにこのクルミの食べ方、割り方は、リスが後天的に習得したもの。

リスといえばどんぐりを美味しそうに食べていそうな気がするが、高尾山のリスは、なんとどんぐりが食べれない群が生息しているそうである。

高尾山出身のリスは、どんぐりに含まれるタンニンを分解出来ず、食べてしまえばタンパク質を作る酵素が抑制されてしまうことで痩せ細って死んでしまうらしい。


そんなこんなで沢山の話を聞きながら、山中湖の溶岩地質で珍しい湧き水のある場所へ到着。


ここで水浴びにくる様々な鳥たちを待って見よう。

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この望遠鏡を通してみると、水浴びをする鳥たちが本当によく見えて、可愛らしく感動!

オレンジと黄色の羽の美しいヤマゲラも来ました。


そのヤマゲラ、水浴びを終えた後に、私達の目の前の木の枝にとまり身繕いをして、その後更に私の目の前の木の枝に移り、その次の瞬間、私の頭の真横、右耳をかする勢いで飛び去ってゆきびっくり!


すごいハプニングに小野さんも、さっきのヤマゲラは大サービスでしたね(笑)と。


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今回のツアーは5時間ほど。その中で28種の鳥を見て鳴き声を聞きました。


小野さんの面白いお話を聞きつつあっという間の充実した5時間。物やお金も何も必要なく、こんなに充実した豊かな時間が過ごせる。心が豊かになる、とっても贅沢な経験でした。


今度は絶対に月島さんと一緒に小野さんツアーに参加したい!







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